排水口に流す固形物が原因！
洗面所のトラブルの原因のひとつに、排水口に流すものが大きく影響しています。成人の男性がいるご家庭であれば、毎日ひげをあたることになると思いますが、では、どこでひげをあたるのかというと、やはり洗面所でということになるでしょう。
排水口から流れ出るべきものは、原則として水やせっけんなどの液状の物質だけですから、ひげのような固形物が流れる洗面所の排水口は、ほかの場所の排水口にくらべて詰まりやすくなります。
もちろんキッチンだって食べ物の切れ端が排水口から流れることもあるかと思いますが、キッチンの排水口を一度のぞいてみてください。キッチンでひげをあたったら、ひげなら十分流れこむことになると思いますが、あれだけ厳重な排水口トラップが仕掛けてあるなら、ちょっとした食べ物の切れ端なら、ストッパーの役割としては十分すぎるくらいでしょう。
つまり、固形物が排水口から排管パイプまで流れ出るリスクは、キッチンよりも洗面所のほうが大きいとも解釈できる構造に、両者ともなっているのです。そして、固形物だけではありません。洗面所といえば、せっけんなどの化学物質が流れ出す場所でもあり、それが新たな問題となるのです。
せっけんが流れると詰まりのリスクは上昇する！
液状の物質であれば、排水口から流してもそれほど問題にはなりませんが、せっけんなどで澱んだ水を流すと、やはりどうしても詰まりのリスクは上昇します。キッチンにしろ洗面所にしろ、ある程度せっけんが流れることは想定されているものの、洗面所の場合特に、せっけん水が排水口から流される頻度が高いですから、それだけ詰まりのリスクは上昇します。
また、同じせっけん水の中でも、洗顔せっけんやハンドソープなどよりも詰まりのリスクを上昇させるが、歯磨き粉です。歯磨き粉は、洗顔せっけんやハンドソープなどにくらべてはるかに粘着力が高く、多めの水で一気に流すようなイメージで排水しないと、排水口の奥のほうや排管パイプにも、比較的容易にへばりついてしまうことになるのです。
しかも、排水口や排管パイプにへばりついた歯磨き粉に、上でお話ししたひげが付着することで、洗面所の排水口や配管パイプが詰まるリスクはさらに上昇します。
洗面所は、ルーチン的に毎日当たり前に使う場所であるだけに、そういったケアが希薄になりやすい場所でもあります。そういったさまざまなファクターが相乗的に作用して、洗面所の詰まりが多くなると考えられるのです。